うまのみみにかぜ

精選版 日本国語大辞典 「うまのみみにかぜ」の意味・読み・例文・類語

うま【馬】 の 耳(みみ)に=風(かぜ)[=念仏]

  1. ( 「馬耳東風(ばじとうふう)」による。馬の耳に風が当たっても(馬に念仏を聞かせても)馬はいっこう気にとめないところから ) 人の話が耳にはいっても全然心を動かさないことのたとえ。牛の角に蜂。馬の耳。
  2. (イ) うわのそらで、人の忠告に従う気がないことのたとえ。
    1. [初出の実例]「むまのみみに風 うしのまへにしらぶる琴」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)
    2. 「こんな奴に物をいふのは、馬の耳に念仏だ」(出典:歌舞伎・鶴千歳曾我門松(野晒悟助)(1865)序幕)
  3. (ロ) 無知なために、高尚なことを聞いても、いっこうに理解できないことのたとえ。
    1. [初出の実例]「いやはやもんもうな。馬(ムマ)の耳(ミミ)に風とは申さぬか。やれやれ、ほてっぱらがくねる」(出典咄本・軽口御前男(1703)二)
  4. (ハ) 自分の利益にならないことを聞いて関心を示さないことのたとえ。聞いた事柄について、われ関せずの態度をとること。知らぬ顔。
    1. [初出の実例]「大勢兄弟衆(けうだいし)もあるけれど、馬(ウマ)の耳(ミミ)に風(カゼ)でさっぱり音信不通」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む