出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…美術家の解剖学的知識の必要は美術理論書(たとえばロマッツォGiovanni Paolo Lomazzo(1538‐1600)の美術書《Trattato dell’arte della pittura》1584など)でも認められた。15世紀末に骸骨や〈腐敗過程を示す死体〉transitがしばしば描かれたが,このマニエリスム時代には,その描写の精度が高まり,骸骨や皮剝ぎ人体図(エコルシェécorché)がよく現れ,またときには筋肉の凹凸の極度に誇張された人体が描かれることもあった。 16世紀まで,ことにレオナルド・ダ・ビンチにおいては解剖学と美術とは未分化の状態であったが,17世紀初めのアゴスティーノ・カラッチは,美術家が人体の内部構造まで知る必要を認めていない。…
※「エコルシェ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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