エコルシェ

デジタル大辞泉 「エコルシェ」の意味・読み・例文・類語

エコルシェ(〈フランス〉écorché)

美術解剖学で、人体筋肉を示す標本

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精選版 日本国語大辞典 「エコルシェ」の意味・読み・例文・類語

エコルシェ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] écorché ) 絵画、彫刻制作などの美術上の目的に用いる、皮膚を剥いで筋肉を露出させた状態に作成した石膏製などの人体・動物模型。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エコルシェ」の意味・わかりやすい解説

エコルシェ
écorché figure

美術用語。人体,動物の筋肉の動きの研究のために,皮膚下の状態,筋肉の露出した状態を写した絵あるいは石膏模型。人体の解剖学的探究の盛んになったルネサンス期以来,多く画家彫刻家によって試みられている。

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世界大百科事典(旧版)内のエコルシェの言及

【美術解剖学】より

…美術家の解剖学的知識の必要は美術理論書(たとえばロマッツォGiovanni Paolo Lomazzo(1538‐1600)の美術書《Trattato dell’arte della pittura》1584など)でも認められた。15世紀末に骸骨や〈腐敗過程を示す死体〉transitがしばしば描かれたが,このマニエリスム時代には,その描写の精度が高まり,骸骨や皮剝ぎ人体図(エコルシェécorché)がよく現れ,またときには筋肉の凹凸の極度に誇張された人体が描かれることもあった。 16世紀まで,ことにレオナルド・ダ・ビンチにおいては解剖学と美術とは未分化の状態であったが,17世紀初めのアゴスティーノ・カラッチは,美術家が人体の内部構造まで知る必要を認めていない。…

※「エコルシェ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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