山川 世界史小辞典 改訂新版 「エス・エス」の解説
エス・エス(SS)
Schutzstaffel
親衛隊の略称。ナチスの準軍事組織。ヒトラー個人を保護する組織としてエス・アー(SA)のなかに設けられ(1925年),29年以後ヒムラーのもとにあり,レーム事件の後独立した。最新の武器を有する軍事力を持ち,占領地支配,強制収容所の運営を行い,また,ヒムラーが警察権を掌握したことは,その成員が肉体的にも,思想的にも厳選されていたこととあいまって,エス・エスをナチ支配の本来的担い手とした。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報