エチオナミド(読み)えちおなみど(英語表記)ethionamide

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エチオナミド」の意味・わかりやすい解説

エチオナミド
えちおなみど
ethionamide

抗結核薬。抗結核菌作用はイソニアジドよりも弱いが、イソニアジド耐性菌に有効である。副作用としては食欲不振、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)などの胃障害が主で、重大なものとして、劇症肝炎急性肝炎など重篤な肝障害が現れることがある。1日0.3グラムから始めて漸増し、0.5~0.7グラムを1~3回に分服する。なお、坐薬(ざやく)もあったが、やはり副作用として胃障害がみられた。

[幸保文治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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