エチルビニルエーテル

化学辞典 第2版 「エチルビニルエーテル」の解説

エチルビニルエーテル
エチルビニルエーテル
ethyl vinyl ether

C4H8O(72.11).CH2=CHOC2H5.アルカリ金属水酸化物触媒を用い,アセチレンエタノール加熱付加させると得られる.芳香をもつ液体.融点-115 ℃,沸点35.5 ℃.0.7589.1.3754.有機溶媒に易溶または可溶,水に微溶.引火点が低い(-45 ℃)ので注意が必要である.二重結合への付加反応により種々の工業原料が製造されるほか,高重合のポリビニルエーテルは感圧接着剤などに広く用いられ,低重合物は天然樹脂可塑剤となる.ほとんど無毒.[CAS 1629-58-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android