天然樹脂(読み)テンネンジュシ(その他表記)natural resin

デジタル大辞泉 「天然樹脂」の意味・読み・例文・類語

てんねん‐じゅし【天然樹脂】

植物体から得られる樹脂。松やに・琥珀こはくなど。

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精選版 日本国語大辞典 「天然樹脂」の意味・読み・例文・類語

てんねん‐じゅし【天然樹脂】

  1. 〘 名詞 〙 植物体の生産する樹脂。不揮発性、無定形で、水に溶けず、多く有機溶剤にとけ、加熱により軟化する物質。俗に、やにという。塗料、紙のサイズ剤医薬品などに用いる。合成樹脂に対していう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天然樹脂」の意味・わかりやすい解説

天然樹脂
てんねんじゅし
natural resin

合成樹脂に対する語。すなわち、天然に産する樹脂をいう。動物性と植物性のものとがあり、前者セラックのように昆虫分泌物によるものであり、後者は植物が生理的または病的分泌物として生成するもので、一般的には樹皮に傷をつけて浸出させて採取する。また分泌物が地下に埋まったまま化石化したようなものもある。いずれも比較的分子量の小さい(数百から千くらいまで)多糖類やゴム質で、塗料、ワニス印刷インキ着色剤香料、医薬品などに用いられる。

垣内 弘]

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化学辞典 第2版 「天然樹脂」の解説

天然樹脂
テンネンジュシ
natural resin

動物,植物の生理的,病理的作用により分泌されるか,またはそれらの組織から抽出された樹脂状物質.一般に,固体,半固体で水に溶けず,有機溶媒に溶ける.松やに,ロジンなどがあり,こはくは松属植物の樹脂の化石である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「天然樹脂」の意味・わかりやすい解説

天然樹脂 (てんねんじゅし)

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世界大百科事典(旧版)内の天然樹脂の言及

【樹脂】より

…樹木からにじみでる粘りけのある物質。天然樹脂ともいう。しかし日常用語であるため,かなり広範囲の物質が樹脂とよばれている。…

※「天然樹脂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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