ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エドム人」の意味・わかりやすい解説 エドム人エドムびとEdomites 旧約聖書 (創世記) において,エサウの子孫といわれ,イスラエル人と人種的に近い関係にあるが,北アラビアのセム系遊牧民。イスラエル人と同じ頃,ネゲブ地方に入植し,同系のアンモン人,モアブ人とともに,イスラエル人の同盟者あるいは敵対者となった。その後ペリシテ人をも吸収同化し,パレスチナ南部海岸で通商,貿易に従事。前 129年にはハスモン (マカベア) 朝のヨハンネス・ヒュルカノス1世に征服され,ユダヤ教に強制改宗させられた。前 40年以後はヘロデ大王の支配下に入った。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by