エサウ(その他表記)Esau

翻訳|Esau

デジタル大辞泉 「エサウ」の意味・読み・例文・類語

エサウ(〈ヘブライ〉'ēśāw)

旧約聖書創世記中のイサクリベカとの間の子。イスラエル先祖であるヤコブ双生の兄。長子としての特権を、レンズ豆のスープ1杯で、弟ヤコブに売り渡した。

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精選版 日本国語大辞典 「エサウ」の意味・読み・例文・類語

エサウ

  1. ( Esau ) 「旧約聖書‐創世記」にあらわれるイサクとリベカとの間の子。ヤコブの双生の兄。長子としての特権を、レンズ豆のスープ一杯で、弟ヤコブに売り渡した。のち、エドム人の祖となる。

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改訂新版 世界大百科事典 「エサウ」の意味・わかりやすい解説

エサウ
Esau

族長イサクの長子。旧約聖書の《創世記》によれば,双子の一人としてヤコブに一歩先んじて生まれた。弟のヤコブとの抗争は母リベカの胎内から始まり,生涯に及ぶ。エサウは種族的には,イスラエルとの対立・反目関係にあった南東の隣国エドムを代表し,職業的には農民に蔑視される狩猟者として描かれている。彼は,1杯の豆の煮物と引換えに長子の特権を奪ったヤコブと後年和解したが,死の迫った父から受けるはずの祝福をヤコブにより再び奪われた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エサウ」の意味・わかりやすい解説

エサウ
Esau

エドム人の祖。イサクとリベカの長子。ヤコブと双生児であるが,弟ヤコブが穏やかで,天幕に住む人であるのに対し,狩猟者で,野の人であったといわれる (創世記 25・27) 。飢えたエサウは,食べ物交換に長子権を譲り (同 25・29~34) ,また父イサクから与えられる後継者としての祝福を,エサウを装ったヤコブに奪われた (同 27章) 。

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