日本大百科全書(ニッポニカ) 「エビイロカメムシ」の意味・わかりやすい解説 エビイロカメムシえびいろかめむし / 海老色亀虫[学] Gonopsis affinis 昆虫綱半翅(はんし)目エビイロカメムシ科に属する昆虫。日本のエビイロカメムシ科には、本種のみが知られる。本州、四国、九州、沖縄、朝鮮半島、中国に分布し、主として平地に生息する。体長14~18ミリメートル。体は淡黄褐色。頭部は三角形を呈する。口吻(こうふん)、触角ともに短い。ススキに寄生し、葉上でやや不活発に行動する。5~6月に、葉裏に14個前後の卵を2列に並べて産卵する。幼虫は特徴のある扁平(へんぺい)な体形をしている。8月ごろに羽化して、成虫で越冬する。[立川周二] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例