20世紀西洋人名事典 「エミリールー」の解説
エミリー ルー
Émile Roux
1853.12.17 - 1933.11.3
フランスの細菌学者。
元・パスツール研究所所長。
コンフォラン生まれ。
別名Eḿile Pierre Paul。
パリ大学医学で1881年博士号取得、1884年パスツール研究所の助手を経て、1904〜18年パスツール研究所所長を務める。炭疽病、狂犬病のワクチンの研究でパスツールに協力し、1889年ジフテリア菌外毒素を発見、ウマを免疫にしてジフテリア抗毒素血清の大量生産に成功。近代血清療法の礎石となる。’03年、共同で梅毒病原スピロヘータのサル感染実験に成功し、梅毒スピロヘータの病原説が証明された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報