エムペドクレス(英語表記)Der Tod des Empedokles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エムペドクレス」の意味・わかりやすい解説

エムペドクレス
Der Tod des Empedokles

ドイツ詩人 J.C.F.ヘルダーリーン未完戯曲ジャポニカも 1798~99年執筆,死後 1846年刊。前5世紀のギリシアの自然哲学者エンペドクレス主人公にした宗教的悲劇。主人公は神々や自然から離反してしまった民衆に対し,再びこの根源的な存在である神聖な万有と一致させようと努力するが,彼自身熱意のあまり,神々に対してあやまちを犯してしまう。その罪を償うため自分の身を犠牲にして,エトナ山火口に身を投じ,乱された秩序を回復するとともに万有との合一を得る。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android