エリ・ヴィーゼル(読み)えり・ゔぃーぜる(その他表記)Elie Wiesel

知恵蔵mini 「エリ・ヴィーゼル」の解説

エリ・ヴィーゼル

米の小説家。1929年生まれ、ルーマニア・シゲト出身。第2次世界大戦でのユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)で生き残った作家として知られている。1944年、15歳の時に家族と共にシゲトからアウシュビッツ強制収容所に送られ、母と妹はガス室で死亡した。ヴィーゼルと父はその後ブーヘンヴァルト強制収容所に送られ、父はそこで死亡した。19歳からフランス・ソルボンヌ大学で学び、ジャーナリストとして活動。1955年には強制収容所での経験を記した自伝的小説『夜』を出版し、「死者を忘れることは、2度殺すことだ」とホロコーストの記憶の継承を訴えた。1963年、アメリカの市民権を取得し、1986年にはノーベル平和賞を受賞した。2016年7月2日、イスラエルのホロコースト博物館「ヤド・ヴァシェム」やノーベル財団により死去が発表された。

(2016-7-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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