デジタル大辞泉 「エルムポリス」の意味・読み・例文・類語 エルムポリス(Ermoupolis/Ερμούπολης) ギリシャ南東部、エーゲ海に浮かぶシロス島の港湾都市。キクラデス諸島の行政上の中心地。旧市街にはベネチア共和国時代の街並みが残る。ギリシャ独立戦争以降、同国における商工業の中心地として発展し、新市街には新古典主義様式の建物(現在の市庁舎、考古学博物館など)が多い。エルムポリ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルムポリス」の意味・わかりやすい解説 エルムポリスえるむぽりすHermoupolis ギリシア南部、キクラデス県の県都。人口1万3400(2001)。キクラデス諸島のシロス島東岸に位置する。別称ヘルムポリス、シロスSyros。ギリシア独立戦争にはフランスの保護下にあって参戦せず、かわりにキオス、プサラなどの島々から難民を受け入れた。彼らによって「ヘルメスの市」という意味の新市が設立された(1834)。1870年まではギリシア第一の貿易港であったが、のちピレエフスの繁栄や鉄道の普及のために衰退。現在は海運業、造船、繊維、ガラス、皮革工業が栄えている。[真下とも子] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例