ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エワゴラス」の意味・わかりやすい解説
エワゴラス
Euagoras
[没]前374
古代キプロス島のサラミス王 (在位前 410頃~374) 。エバゴラスとも呼ばれる。アテネと友好関係を保ち,前 394年クニドス沖の戦いでは,アケメネス朝ペルシアの援助を取付けてスパルタ艦隊を破った。前 391年からペルシアとの戦いに入り,アテネ,エジプトの援助を得てキプロス島の大半と小アジアの数市に支配を広げた。しかし前 386年アンタルキダスの和約後,アテネは援助をやめたため,独力で戦い,前 381年キチオンの戦いで敗れ,講和を締結。名目上は王位にとどまったが,ペルシア王に臣事した。のち宦官によって暗殺された。
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