1986年に登録されたポルトガルの世界遺産(文化遺産)で、南東部のアレンテージョ地方に位置する都市エヴォラの旧市街。標高300mの丘の上にある城壁で囲まれた町で、ローマ帝国時代からアレンテージョ地方の中心地として栄え、ルネサンスの時代には大学も置かれた学芸の都で、1584年には伊東マンショらの天正遣欧使節が立ち寄った町でもある。2世紀末のローマ時代の遺跡であるディアナ神殿や12~13世紀のロマネスク様式と初期ゴシック建築が融合した大聖堂、16世紀のイエズス会の大学やサン・フランシスコ聖堂などを残していることから、人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はHistoric Centre of Évora