日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオセンザンコウ」の意味・わかりやすい解説
オオセンザンコウ
おおせんざんこう / 大穿山甲
giant pangolin
[学] Manis gigantea
哺乳(ほにゅう)綱有鱗(ゆうりん)目センザンコウ科の動物。体長75~100センチメートル、尾長50~70センチメートル、体重30~35キログラム、胴の鱗(うろこ)は17列ある。セネガルほかの西アフリカ、ガボン、コンゴ民主共和国(旧、ザイール)、ウガンダに分布し、森林やサバナにすむが、木に登ることはなく、夜間地上で生活する。ときに後足のみで歩くこともある。日中は、ツチブタまたは自らが掘った穴の中で眠り、夜間、シロアリやアリなどを長い舌でとらえる。普通1産1子で、親は子を自分の背にのせて運ぶ。
[齋藤 勝]