ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オガルコフ」の意味・わかりやすい解説
オガルコフ
Ogarkov, Nikolai
[没]1994.1.23.
ニコライ・オガルコフ。ソビエト連邦の軍人。フルネーム Nikolai Vasilievich Ogarkov。1938年からソ連軍勤務,1945年共産党入党。1941年クイビシェフ軍技術士官学校卒業。1941~45年の第2次世界大戦中はカレリアおよびウクライナ前線で工兵士官,方面軍参謀本部将校。1948~53年極東軍総司令部参謀部長。1953~55年極東軍管区参謀部次長。1959年参謀本部大学卒業。1961~65年白ロシア軍管区参謀長,1965~68年ボルガ軍管区司令官。1968年参謀総長第一次官。1970年戦略兵器制限交渉 SALT代表団員。1974~77年国防次官,1977年参謀総長,国防第一次官,元帥。1984年9月参謀総長を解任され西北戦域軍総司令官に就任したものとみられたが,のち 1988年10月辞職。また 1966~71年中央委員候補。1971年から中央委員。1977年ソ連邦英雄。レーニン賞受賞。核戦略をめぐってドミトリー・ウスチーノフ国防大臣と対立があったと伝えられた。1983年9月の大韓航空機撃墜事件では記者会見で前面に立ち,大韓機はスパイ機との前提で説明を行ない広く知られた。
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