20世紀西洋人名事典 「オスカーレルケ」の解説
オスカー レルケ
Oskar Loerke
1884 - 1941
ドイツの詩人。
元・プロイセン・芸術アカデミー幹事。
ビスワ(後のポーランド)(西プロイセン・ユンゲンの説もあり)生まれ。
フィッシャー書店に勤務しながら詩作活動を行う。「牧神の音楽」(1916年)で認められ、以後「秘めやかな都市」(’21年)、「いちばん長い昼」(’26年)、「大地の呼吸」(’30年)などの詩集を発表。プロイセン芸術アカデミーの幹事を務めるが、ナチスに冷遇、国内亡命生活を送る。また、音楽を熱愛し、多くの詩人論と並んでバッハやブルクナーについてのすぐれた評論などもあり、文芸活動は多彩。自然抒情詩派の祖としてあらためて評価を受けている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報