20世紀西洋人名事典 「オスワルドキュルペ」の解説
オスワルド キュルペ
Oswald Külpe
1862 - 1915
ドイツの心理学者。
カルダウ(ロシア領)生まれ。
実験心理学者であるブントの弟子で助手でもある。1881年ライプチヒ大学に入り、歴史、哲学、心理学を学び、ブントと出会う。ウュルツブルグ大学在学中、組織実験的内観法による思考過程を研究し、彼の指導下にあったアッハ、メーサー、マルベらと共にウュルツブルグ学派をつくる。心象や感覚と一致しない思考である「無心象思考」を明らかにしたり、行動を一定方向へ誘導する「決定傾向」などを研究する。著書に「心理学概論」(1893年)や、「哲学入門」(1895年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報