ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オタン・トゥラル」の意味・わかりやすい解説 オタン・トゥラルOttan Thullal 南インド,ケララ州の踊りとマイムによる舞踊劇。祭礼の際,1人の演者と歌手,太鼓打ち,シンバル奏者によって演じられる。演劇の神ガネーシャや学問の神サラスバティーの賛歌に始り,演者が歌をうたうこともある。カターカリと同様,物語は『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』,さらに古来の神話からの挿話を題材としている。顔は隈取 (くまどり) をし,衣装ははなやかである。からだの動きはカターカリのように様式化されていないが,力強いステップ,回転が多い。寺院の中庭で上演されるといわれるが,回数が非常に限られており,実際に見るのはむずかしい。カラマンダラム舞踊学校で訓練と上演を見ることができる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by