オフリッド(英語表記)Ohrid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オフリッド」の意味・わかりやすい解説

オフリッド
Ohrid

北マケドニア南西部,アルバニアとの国境にあるオフリッド湖北東岸の町。古くはギリシアローマ中世にはブルガリアの勢力下にあって,スラブ人の文化・宗教都市として繁栄した。9世紀半ばブルガリア帝国の皇帝ボリス1世ミハイルキリスト教の保護を打ち出してからは,聖堂修道院が相次いで建てられた。11世紀建立の聖ソフィア聖堂,13世紀建立の聖クレメント聖堂をはじめ,その数 300に上り,イコンフレスコ画などのビザンチン美術宝庫といわれる。14世紀末オスマン帝国に制圧され,聖堂の多くがモスクに変えられたが,1912年にその支配が終わると,修復作業が始められた。歴史的な町並みとオフリッド湖を含む自然景観は 1979年世界遺産の文化・自然複合遺産に登録された。人口 3万9250(2014推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android