オプソニン

デジタル大辞泉 「オプソニン」の意味・読み・例文・類語

オプソニン(opsonin)

食菌促進物質。活性化された補体感染炎症反応免疫反応などに働く血清たんぱく質の総称)など。細菌ウイルスに付着して白血球食作用を促進する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「オプソニン」の解説

オプソニン

 細菌など粒状抗原表面に結合し,食細胞貪食を受けやすくするタンパク質免疫グロブリンであったり補体の断片であったりする.感染初期の重要な防御反応物質.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオプソニンの言及

【炎症】より

…認識する過程では,細菌が血清中の液性因子によって包まれて初めて好中球にとり込まれる。この液性因子をオプソニンopsoninと呼び,血清グロブリンや補体からできている。好中球はこのオプソニンで包まれた細菌に接すると,好中球の細胞質の一部が手を出すように伸展し,ちょうど2本の腕でボールを抱くように細菌をとり囲み,ついに2本の腕は一つに癒合して完全に細胞の中に封じ込んでしまう。…

【マクロファージ】より

…脊椎動物では,抗体のFc末端や補体に対する受容体があり,それらの結合した物体を能率よく捕食する。このように,食作用を助ける物質はオプソニンopsoninと総称されている。 マクロファージは胚(胎児)における形態形成のトリミング細胞として,成体においても変性あるいは変異細胞(癌細胞を含む)の処理細胞としても重要な働きを示し,動物の生存に不可欠の細胞である。…

※「オプソニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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