おめり

精選版 日本国語大辞典 「おめり」の意味・読み・例文・類語

おめり

  1. 〘 名詞 〙 ( 自動詞「おめる」の連用形の名詞化 )
  2. 衣服などの表地の周縁裏地をずらしてのぞかせること。また、その部分。男子の下襲(したがさね)、女子の小袿(こうちき)などに用いられる。有職上の用語で、のちの絁(ふき)に当たる。
    1. [初出の実例]「例時一冊懺法二帖、表紙共以青地、外題分赤地、をめり白地、をせ紫地、以上四色御進上」(出典:兼顕卿記‐文明一一年(1479)一一月二四日)
  3. 中世甲冑(かっちゅう)の構造で金具廻(かなぐまわり)の裾に札頭(さねがしら)をつける際、高さを平均させるために加える細長い革、または紙。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android