おめり

精選版 日本国語大辞典 「おめり」の意味・読み・例文・類語

おめり

〘名〙 (自動詞「おめる」の連用形の名詞化)
衣服などの表地の周縁裏地をずらしてのぞかせること。また、その部分。男子の下襲(したがさね)、女子の小袿(こうちき)などに用いられる。有職上の用語で、のちの絁(ふき)に当たる。
※兼顕卿記‐文明一一年(1479)一一月二四日「例時一冊懺法二帖、表紙共以青地、外題分赤地、をめり白地、をせ紫地、以上四色御進上」
中世甲冑(かっちゅう)の構造で金具廻(かなぐまわり)の裾に札頭(さねがしら)をつける際、高さを平均させるために加える細長い革、または紙。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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