現代外国人名録2016 「オルハンパムク」の解説
オルハン パムク
Orhan Pamuk
- 職業・肩書
- 作家 コロンビア大学教授
- 国籍
- トルコ
- 生年月日
- 1952年6月7日
- 出生地
- イスタンブール
- 学歴
- イスタンブール大学ジャーナリズム学科〔1976年〕卒
- 受賞
- ノーベル文学賞〔2006年〕,オルハン・ケマル賞〔1983年〕「ジェヴデット氏と息子たち」,ダブリン文学賞(IMPAC)〔2003年〕「My Name is Red」(英訳)
- 経歴
- イスタンブール工科大学で建築を学ぶが、やがてイスタンブール大学ジャーナリズム学科に転じ、卒業。1985〜88年米国コロンビア大学客員研究員、2006年同大客員教授。一方、22歳から本格的に小説を書き始め、1982年の処女作「ジェヴデット氏と息子たち」でトルコ最高の文学賞オルハン・ケマル賞を受賞。’98年オスマン・トルコの帝都イスタンブールを舞台にした歴史ミステリー「わたしの名は紅(あか)」を出版。2001年9月に起きた同時多発テロ事件の直前に英訳版が出版され、文明の衝突という文脈で高い関心を呼び、世界中で翻訳されベストセラーに。フランスやイタリアで文学賞を受けた。2002年の「雪」では、トルコの貧しい町での世俗とイスラム、クルド独立運動の葛藤を描き、論争を呼んだ。現代トルコを代表する小説家として知られ、他の作品に「静かな家」(1983年)、「白い城」(’85年)、「黒い書」(’90年)、「新しい人生」(’94年)、「父のトランク」「イスタンブール」「無垢の博物館(ミュージアム・オブ・イノセンス)」などがある。2006年トルコ人作家として初めてノーベル文学賞を受賞。2004年初来日。2005年8月、20世紀初頭のオスマン帝国末期の“アルメニア人虐殺”を認める発言により、国家侮辱罪で告発されたが、2006年1月裁判は打ち切りとなった。コロンビア大学教授を務める。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報