発言(読み)ハツゲン

デジタル大辞泉 「発言」の意味・読み・例文・類語


はつ‐ごん【発言】

[名](スル)はつげん(発言)」に同じ。
「―自由」〈蘆花思出の記

はち‐げん【発言】

はつげん」の音変化。
「此の町へ足をも踏ん込むまいと―を放し」〈浮・禁短気・四〉

ほつ‐ごん【発言】

はつげん(発言)」に同じ。
「只今―いたすでござる」〈伎・上野初花

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「発言」の意味・読み・例文・類語

はつ‐げん【発言】

  1. 〘 名詞 〙 ことばを出すこと。言い出すこと。口頭で意見を述べること。また、そのことば。ほつごん。はつごん。
    1. [初出の実例]「可返賜当名於時真之由、連々発言之段」(出典:東寺百合文書‐は・暦応四年(1341)七月・若狭太良荘住人時真越訴状并具書案)
    2. 「此総会に向ひ公等の意見を発言し」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉附録)
    3. [その他の文献]〔詩経‐小雅・小旻〕

ほつ‐ごん【発言】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ほつ」「ごん」はそれぞれ「発」「言」の呉音 ) =はつげん(発言)法華義疏(7C前)〕
    1. [初出の実例]「私しの発言(ホツゴン)を御賛成にて」(出典花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉上)

はつ‐ごん【発言】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごん」は「言」の呉音 ) =はつげん(発言)〔書言字考節用集(1717)〕
    1. [初出の実例]「あなたヱ、と発言(ハツゴン)して用事をのぶるなり」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

はち‐げん【発言】

  1. 〘 名詞 〙 自慢げに誇大なことを言うこと。また、そのことば。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「発言」の読み・字形・画数・意味

【発言】はつげん

意見をいう。〔詩、小雅、小旻〕詩 發言、に盈(み)つるも 誰(たれ)か敢て其の咎(責)を執らん

字通「発」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android