オロリントゥゲネンシス(その他表記)Orrorin tugenensis

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改訂新版 世界大百科事典 「オロリントゥゲネンシス」の意味・わかりやすい解説

オロリン・トゥゲネンシス
Orrorin tugenensis

後期中新世に属する最初期の猿人の一種オロリンは最初のヒト,トゥゲネンシスはトゥーゲンという地名による。ケニア北西部のバリンゴにあるトゥーゲンヒルズで,2000年にフランス国立自然史博物館のセニューB.Senutとコレージュ・ド・フランスのピックフォードM.Pickfordが発見した。彼らは,2000年にちなんでミレニアム・アンセスターと呼んでいる。模式標本大腿骨(BAR 1000’00)。年代は,化石が出土したルケイノ層に含まれる火山性凝灰岩の放射性年代分析から,約600万~570万年前と推定された。数体に属する13個の化石片がある。切歯と犬歯は大きいが,臼歯は小さいので,森林での果実食に適応していたと考えられる。ただし,歯のエナメル質が厚い点は,一般的には草原での硬い食物への適応と考えられるので,解釈が難しい。上腕骨の特徴は樹上生活への適応を示すが,同時に,大腿骨の頸部後面には外閉鎖筋による圧痕がみられるので,股関節を伸ばして直立して歩いていたと考えられている。発見者たちは,ヒトの直接の祖先アウストラロピテクスではなくオロリンであると主張しているが,多くの支持を得ていない。
猿人 →化石人類
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最新 地学事典 「オロリントゥゲネンシス」の解説

オロリン・トゥゲネンシス

学◆Orrorin tugenensis

ケニア北西部,トゥゲンヒルズで発見された化石人類。1属1種。化石が発見された地層の凝灰岩の年代から,610万~580万年前の,中新世のものと推定され,初期人類の一種と考えられている。化石は,数本の歯と上腕骨・大腿骨などの破片が確認されている。破片ではあるが大腿骨の近位に外閉鎖筋溝などが確認され,直立二足歩行していた可能性が指摘されている。

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