化学辞典 第2版 「オンサガー」の解説
オンサガー
オンサガー
Onsager, Lars
ノルウェー生まれのアメリカの理論化学者.1925年ノルウェー工科大学Norges tekniske hφgskole化学工学科を卒業後,1928年ジョンズホプキンス大学研究員となりアメリカに渡り,1934年からエール大学助教授,1940年同準教授,1945年アメリカに帰化し,理論化学教授となり,1972年に引退.不可逆過程の熱力学に関するオンサガーの相反定理(1931年),希薄強電解質溶液の電気伝導率,粘性,表面張力の理論(1927,1933,1934年),極性液体の誘電率の理論(1939年),二次元合金の協同現象に関する理論(1944,1946年),液体ヘリウムの理論(1946年)など多くの業績がある.不可逆過程の熱力学の基礎の確立で,1968年ノーベル化学賞を受賞した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報