ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーカン」の意味・わかりやすい解説
オーカン
Okun,Arthur M.
[没]1980.3.23.
アメリカの経済学者。コロンビア大学で経済学を学び 1956年 Ph.D.取得。エール大学,ブルッキングズ研究所で活躍。ケネディ政権下で経済コンサルタントの仕事をしたときに発見したいわゆる「オーカンの法則」で知られる。すなわち失業を1%減らすことは実質 GNP (→国民総生産 ) に3%の上昇を引起すという,失業率の変化と GNPギャップの変化との関係を示す法則である。また完全雇用ないし自然失業率水準に経済がある場合に達成可能な,潜在的 GNPの大きさを測定する手法を開発したことでも有名。そのほかにも"Brookings Papers on Economic Activity"の創刊にかかわるなどマクロ経済学の発展に与えた影響は大きい。主著"Prices and Quantities;a Macroeconomic Analysis" (1981) ,"Economics for Policymaking" (83) など。
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