日本大百科全書(ニッポニカ) 「オートレッド」の意味・わかりやすい解説 オートレッドおーとれっどWilliam Oughtred(1574―1660) イギリスの数学者。数学の教授を職とはせず、アルベリーで聖職者として活動する一方、余暇に数学に没頭し、古くからイギリスに伝わっていた数学と自己の業績とを集めて1631年、『数学の鍵(かぎ)』Clavis mathematicaeを公刊した。ここでは、小数、比例、省略掛け算などを取り扱っており、数多くの記号を導入している。掛け算の記号「×」は現代にも用いられている。[小堀 憲][参照項目] | 数学記号 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例