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数学記号 スウガクキゴウ

デジタル大辞泉の解説

すうがく‐きごう〔‐キガウ〕【数学記号】

数式を書き表すのに用いる記号。+、-、×、÷、=のほか、集合を表す∈や∋、円周率を表すπ、結論を表す∴などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

すうがくきごう【数学記号 mathematical symbol】

計算式3+4=7を表すのにわれわれは数字以外に+,=という記号を使っているが,このような数学記号の使用の歴史は浅い。+,=の使用はそれぞれ15,16世紀までさかのぼるが,最初のうちはおもに代数的な式を表すのに利用され,計算式の中でふつうに使われるようになったのは19世紀である。各時代の人々が必要に応じて数学の記号をくふうしたが,それらのほとんどはすぐに忘れられてしまった。ある記号が一般に定着するのには,皆がその便利さや有効性を認めなければならないので,とくに優劣のないいくつかの記号が考案され,やがてそれら全部が消えてしまうのがふつうであった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

数学記号
すうがくきごう

数学の式を書き表すのに用いる記号。算数にあっては、古くは式は書かれず、ことばで計算の手順を示した。この場合、計算記号はほとんど必要なかった。数学記号が必要となったのは、文字を使って式を書き表し、その式を変形する場合である。この点において、数学記号の歴史では、代数学の父といわれるギリシアのディオファントスが重要な地位を占める。彼は加号は用いず、加えるべきものは単に並べて書いて表し、減号にはのような記号を書いた。数字と文字とを掛けるときには文字のあとに数字を書いた。彼が用いた文字は一つだけだったから、文字と文字とを掛けることはなかった。したがって、乗法の記号も除法の記号も存在しなかった。今日のように加・減・乗・除の記号がそろったのは15世紀から17世紀にかけてである。そのだいたいは次のようであるといわれている。1489年、ウィドマンJ. Widman、過不足の記号として+、-を用いる。1514年、フッケG. V. Hoecke、加える・引くの記号として+、-を用いる。1631年、オートレッドW. Oughtred、掛ける記号として×を用いる。1659年、ラーンJ. H. Rahn、割る記号として÷を用いる。1557年、レコードR. Recorde、等号として=を用いる。もちろん、これらの数学記号は個人の発明ではなく、多くの人がいろいろの記号を用い、それらのうち一つが固定して今日に至ったのである。
 このように、初等数学の歴史は長いから、その記号の歴史も複雑である。これに対して、高い程度の数学においては、その記号は、その数学を始めた学者、あるいはそれを発展させた学者が、それぞれの必要に応じて記号を定めたから、その創始者もはっきりしており、その歴史も比較的簡単である。たとえば、現在の微積分の記号d、∫を考え出したのはライプニッツであり、関数f(x)の導関数df(x)/dxf′(x)で表したのはラグランジュである。[大矢真一]

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