知恵蔵mini 「オードリー・タン」の解説 オードリー・タン(唐鳳) 台湾のコンピューター・プログラマー、同国行政院(内閣)のデジタル総括担当政務委員(無任所大臣)。1981年4月、台北市生まれ。中学を中退し、独学でプログラミングを学ぶ。2005年にプログラミング言語「Perl」(パール)の進歩につながるプログラムを短期間で書き上げたことで、世界的に注目を集めた。米国のIT大手アップルのインターネットサービスに関する顧問を務めたのち、16年10月にはデジタル総括担当政務委員に史上最年少で就任した。ベンチャー企業の活性化による産業革新や、行政サービスのデジタル化、情報公開のプロジェクトなどを担う。20年当初より徐々に感染が拡大した新型コロナウイルスへの対応では、マスク不足を解消するために早期からICチップ内蔵の「全民健康保険カード」で一人当たりのマスク購入枚数を管理し、多くの人に行き渡ることを可能にするなど、デジタル技術を駆使した対策が感染抑制に大きな効果をもたらしたとして、国際的に高い評価を得た。 (2020-4-23) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by