お倉(読み)おくら

精選版 日本国語大辞典 「お倉」の意味・読み・例文・類語

お‐くら【御倉・御蔵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. おくらぶぎょう(御蔵奉行)
    1. [初出の実例]「洛中洛外酒屋、〈略〉役之銭到来之時、加下書於送状、納御倉 籾井備後入道許 則御倉請取持来候時、合点了」(出典:斎藤基恒日記‐嘉吉二年(1442)二月)
  3. 徳川幕府が直轄地から収納する米や買上米などを保管する米蔵金銀を納めた御金蔵に対していう。浅草御蔵、大坂御蔵、二条御蔵の三御蔵が特に有名。
    1. [初出の実例]「浅草御蔵一体取締りも宜相成候由に付」(出典:日本財政経済史料‐四・官制・勘定所職制・勘定所分課・安永三年(1774)正月)
  4. おかねぐら(御金蔵)
  5. 商家などの倉庫。
  6. 質屋をいう。〔尖端語百科辞典(1931)〕
  7. 興行を中止すること。また、使わないでしまうこと。→御倉にする。〔新時代用語辞典(1930)〕
  8. 興行の打ち上げ。また、物事の終わり。
  9. みくら(御倉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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