御蔵奉行(読み)おくらぶぎょう

精選版 日本国語大辞典 「御蔵奉行」の意味・読み・例文・類語

おくら‐ぶぎょう‥ブギャウ【御蔵奉行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 室町幕府の職名。酒屋、土倉、日銭屋などの役銭、棟別銭などの管理や幕府への進納物、公的文書の保管をした。複数の土倉業者からなり、その中から納銭方(のうせんかた)が任命された。籾井氏、正実坊などの名が知られている。公方御倉。御蔵。
    1. [初出の実例]「此折紙注文自御蔵奉行籾井方之云々」(出典大乗院寺社雑事記‐寛正三年(1462)五月一三日)
  3. 江戸幕府の職名。勘定奉行に属し、米蔵出納、切米の支給をつかさどった。
    1. [初出の実例]「一御蔵奉行組頭、御蔵奉行、何も毎日五つ半時御蔵え出役可被致候」(出典:徳川禁令考‐前集・第三・巻二五・享保一九年(1734))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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