精選版 日本国語大辞典 「お陰」の意味・読み・例文・類語
お‐かげ【御陰・御蔭】
- 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
- ① 神仏のたすけ。加護(かご)。
- [初出の実例]「思ひの外はやうおいとまを下され、仕合のよひもおかげじゃと思ふ」(出典:虎明本狂言・鬼瓦(室町末‐近世初))
- ② 人からうけた力ぞえやめぐみ、また、利益。また、ある物事や行為が原因となって生じた結果。
- ③ ( ②から転じて ) 他から受けるよくない影響についていう。
- ④ 「おかげまいり(御蔭参)①」の略。
- [初出の実例]「伊勢参宮流行。〈略〉童謡『縞さん、紺さん、花色さん、中乗さん、お江戸さん、おかげてなぬけたとサ』」(出典:随筆・半日閑話(1823頃)一二)