山川 世界史小辞典 改訂新版 「カシュミール」の解説
カシュミール
Kashmir
インド亜大陸北西部のヒマラヤ山脈西端から南に広がる地域。南西部の平原部を除けば,ほとんどがカラコルム山脈に連なる山岳地帯。古来中央アジアとの交通路として重要。14世紀以降イスラーム勢力が侵入。1846年にイギリス保護下の藩王国が成立したが,1947年のインド・パキスタン分離独立に際して帰属が争われ係争地となっている。住民の多数派はムスリム。農牧業,観光が主要産業であるが,80年代末以降の武力紛争で停滞。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報