ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カタマルカ州」の意味・わかりやすい解説 カタマルカ〔州〕カタマルカCatamarca アルゼンチン北西部の州。州都カタマルカ。チリとの国境に沿ってアンデス山脈中に位置する州で,大部分は山地から成る。年降水量 500mm以下の乾燥地帯にあり,山間には広大な乾燥盆地や谷が広がり,東境の一部をなすアコンキハ山脈の西側には砂砂漠がある。農業は川沿いの灌漑地帯に限られ,アルファルファ,ブドウ,オリーブ,コムギ,トウモロコシなどが栽培され,牧牛,酪農も行われる。主産業は鉱業で,主要鉱産物はタングステン,雲母。スペイン征服前はインカ帝国の一部をなしていた地域で,州内各地から当時の土器などが出土。またアルゼンチンがスペインから独立したのちも長く中央政府の支配に抵抗するなど独立の気風が強く,交通の便が悪く周辺地域から孤立していたこともあって,古い習俗がよく保たれており,これらが観光資源としての役割を果し,近年観光業が発展しつつある。カタマルカ市から道路網がアンデス山脈中腹まで延びている。面積 10万 2602km2。人口 26万 5571 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by