日本大百科全書(ニッポニカ) 「カラカネトンボ」の意味・わかりやすい解説 カラカネトンボからかねとんぼ / 青銅蜻蛉[学] Cordulia aenea amurensis 昆虫綱トンボ目エゾトンボ科に属する昆虫。体長45ミリメートル、後翅(こうし)長30ミリメートル。全体が金属光沢のある緑色で、軟毛に覆われる中形種。ヨーロッパおよびアジア大陸北部に分布し、日本産種は東シベリア以東の亜種で、北海道と本州(高地)の湿原中の池沼表面を迂回(うかい)して飛ぶのがみられ、6~7月の間に出現する。幼虫も湿原中の池沼に育ち、1世代3年を要するものと思われる。[朝比奈正二郎] トンボのおもな種類(2)〔標本画〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例