カラケネ(英語表記)Charakēnē

改訂新版 世界大百科事典 「カラケネ」の意味・わかりやすい解説

カラケネ
Charakēnē

ティグリス川ユーフラテス川河口ペルシア湾頭にあった古代の王国。この地方はメッセネといったが,主要都市カラクスCharaxの名にちなんでカラケネと呼ばれた。セレウコス朝アンティオコス4世によって総督に任命されたヒュスパオシネスが,前2世紀後半に自立。ペルシア湾からペトラ,のちにはパルミュラを経由する東西貿易路の要衝として繁栄した。約350年間つづいたのち,後224年にササン朝ペルシアアルダシール1世に征服された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android