カリアコ海盆(読み)カリアコかいぼん

最新 地学事典 「カリアコ海盆」の解説

カリアコかいぼん
カリアコ海盆(海溝から変更)

Cariaco Basin

南米ベネズエラ沖に位置する横ずれ断層に伴って形成された深さ1,400m程度の海盆。外洋と水深140m程度の高まりでつながり,海水の鉛直循環が制限されている。後氷期以降には,乾季表層での高い生物生産のため底層水は無酸素となって底生生物による擾乱(じようらん)を受けず,雨季の河川流出による陸源物質の堆積により年縞を示す堆積物が発達する。氷期には,有機物と砕屑物に富む暗色葉理層と明色生物擾乱層が互層し,グリーランド氷床コアや中国石筍の酸素同位体比の変動に現れる亜間氷期亜氷期に対応する。この対比に基づく年代値と浮遊性有孔虫を用いた放射性炭素(14C)年代値のセットが14C年代値の較正モデルに組み込まれ,この海域の海洋14Cリザーバー年代の基準にも用いられている。参考文献L.C.Peterson et al.(2000) Science, Vol. 290: 1947

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