カリマコスとクリュソロエ(その他表記)Kallímachos KaìChrysorrhóē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カリマコスとクリュソロエ
Kallímachos KaìChrysorrhóē

ビザンチン後期の恋愛物語詩。 2607行から成り,成立時期は 13世紀後半と推定される。表題となっている男女の数奇な運命を描く。数々の伝奇的モチーフは当時の民話を反映するものであるが,主題古代末期の恋愛物語の伝統によっており,ヨーロッパ中世の騎士道物語の要素もみられる。口語を使用している点で近代ギリシア文学への方向が認められる。作者未詳。ただしアンドロニコス2世の近親,コムネノス・ドゥカスの作品に類似の筋のものがあったが,この物語詩と同一作品とは断定できない。

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