山川 世界史小辞典 改訂新版 「カルカッタ大会四大決議」の解説
カルカッタ大会四大決議(カルカッタたいかいよんだいけつぎ)
1906年のインド国民会議派カルカッタ大会で採択された決議。会議派では05年末のベナーレス(ヴァーラーナシー)大会までは穏健派が支配的だったが,ベンガル分割反対運動が高まるなかで,急進派が台頭した。急進派の力は06年末のカルカッタ大会で頂点に達し,パール,ラーイ,ティラクなどが主導権を握り,イギリス製品ボイコット,国産品愛用(スワデーシー),自治(スワラージ),民族教育の四大決議を通過させた。しかし穏健派は翌年末のスーラト大会で巻き返しを図り,会場でサンダルが投げつけられるという不名誉な事件が発生。会議派は分裂状態に陥った。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報