化学辞典 第2版 「カルセイン」の解説
カルセイン
カルセイン
calcein
C30H26N2O13(622.54).化学名は3,3′-ビス[N, N-ジ(カルボキシメチル)アミノメチル]フルオレセイン.金属指示薬の一種.分解点300 ℃ 以上.橙黄色の粉末.水に微溶.アルカリ性で淡赤色を呈し,酸性で黄緑色の強い蛍光を発する.
強アルカリ性溶液で Ca2+,Sr2+,Ba2+ と淡赤色の蛍光を生じる.EDTAで滴定するとその蛍光は消失するので,金属指示薬として使用される.また,蛍光の強さは Ca2+,Sr2+,Ba2+ の濃度に比例する.蛍光を測定することにより0.08~0.8 μg mL-1 の Ca2+ の量を決めることができる.[CAS 1461-15-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報