カルバミン酸(読み)カルバミンサン

化学辞典 第2版 「カルバミン酸」の解説

カルバミン酸
カルバミンサン
carbamic acid

NH2COOH(61.04).炭酸のモノアミド,またはアミノギ酸に相当する.遊離酸は単離できないが,アルカリ金属塩やアンモニウム塩固体として得られる([別用語参照]カルバミン酸アンモニウム).これらの塩に酸を加えると,NH3とCO2に分解するカルバミン酸の誘導体には重要なものが多い.たとえば,エステルH2NCOOR(Rは炭化水素基)はウレタン,アミドは尿素,ニトリルはシアナミドである.フェニルエスエルやその誘導体は殺虫剤として農薬に用いられる.[CAS 463-77-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「カルバミン酸」の解説

カルバミン酸

 CH3NO2 (mw61.04).NH2COOH.アミノギ酸ともいう.不安定な化合物で,エステル型で存在抗てんかん薬など諸種薬品構造一部にある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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