カワゲラ類(読み)カワゲラるい(その他表記)Plecoptera; stonefly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カワゲラ類」の意味・わかりやすい解説

カワゲラ類
カワゲラるい
Plecoptera; stonefly

カワゲラ目に属する昆虫の総称。せき翅 (せきし) 類ともいう。中型ないし大型で,体は細長く扁平で軟らかい。頭部は大きく,糸状の長い触角がある。口器は咀嚼型であるが,多くは退化している。複眼は小さく,単眼は普通2~3個あるがないものもある。腹部は 11節から成り,腹端に2本の尾毛がある。肢はよく発達し,跗節は3節。2対のは脈が多く,ほぼ同長であるが,後翅のほうが広い。なお翅の退化したものもある。飛翔は弱く,昼間水辺の物陰などに隠れ,夜間灯火に集ることが多い。半変態をし,成虫は多くは初夏に出現する。若虫は水生で,外形や触角,尾肢は成虫と類似し,特殊化した鰓 (気管鰓) をもつものもある。アミメカワゲラ Perlodidae,カワゲラ Perlidae,トワダカワゲラ Scopuridae,クロカワゲラ Capniidaeなどの諸科から成る。クロカワゲラ科のセッケイカワゲラ Eocapnia nivalis体長 10mm内外,体は黒色で細長く,雌雄ともに無翅あるいは痕跡翅しかない。雪の上にみられることで有名で,北海道,本州に産し,平地では早春に,高山帯では夏季に出現する。 (→昆虫類 )  

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