普及版 字通 「カン・たのしむ」の読み・字形・画数・意味
9画
[字訓] たのしむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は干(かん)。〔説文〕二下に「行きて喜ぶ皃なり」とあり、道路で楽しむような行為をいうとする。〔詩、小雅、南有嘉魚〕に「嘉式(もつ)て燕(たの)しみ以て(たの)しむ」とあって儀礼の際に用い、また〔礼記、檀弓上〕に「居處言語飮すること、爾たり」とあって、たのしむさま。外に行くこととは関係がないようである。侃と声義が近い。
[訓義]
1. たのしむ、よろこぶ、おちつく。
2. 侃と通じ、ただしい、つよい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 タノシブ・ユタカナリ・ネガフ 〔字鏡集〕 ユタカナリ・タノシフ・ヨロコブ
[語系]
・侃khan、款khuanは声義近く、通用する。
[熟語]
▶・謇▶・爾▶・而▶・然▶・直▶・楽▶
[下接語]
燕
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報