日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガニメデス」の意味・わかりやすい解説 ガニメデスがにめですGanymēdēs ギリシア神話で、トロヤのトロス(またはラオメドン)の子。非常な美少年であったため、ゼウスは彼を天上にさらって神々の宴席にはべる酌取りとし、父親にはその見返りとして駿馬(しゅんめ)もしくはヘファイストス作の黄金製の葡萄(ぶどう)樹を与えた。天上への拉致(らっち)の方法には、ゼウスの聖鳥である鷲(わし)による説、烈風を巻き起こして無理に連れていったとする説、またゼウス自ら出かけてきてさらったとする説がある。のちに、みずがめ座と化した。[丹下和彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例