みずがめ座(読み)みずがめざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「みずがめ座」の意味・わかりやすい解説

みずがめ座
みずがめざ / 水瓶座

秋の宵の南天でかなり広い面積を占める大星座。明るい星が少なく、夜空の明るい場所では水瓶を持つ少年の姿をたどるのは少々むずかしい。黄道十二星座の第11番目で、宝瓶宮(ほうへいきゅう)。特徴的な星列はζ(ゼータ)星付近のYの字を伏せたような部分と、みなみのうお座の一等星フォーマルハウトで、水瓶からこぼれ落ちた水がみなみのうおの口に注がれているとみる。歴史的には古くからあり、古代バビロニアの境界石標にもすでにその原形が描き出されている。ギリシア神話では、大神ゼウスの化身したワシにさらわれ、オリンポス山での神々の酒宴の席にはべらされた美少年でトロヤの王子ガニメデスの姿としている。小望遠鏡では、最大の惑星状星雲NGC7293のリング状の姿と、明るい球状星団M2の二つが見ものである。

[藤井 旭]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「みずがめ座」の意味・わかりやすい解説

みずがめ座
みずがめざ
Aquarius

水瓶座10月の宵に南中する赤道南側の星座。概略位置は赤経 22時20分,赤緯-13°。惑星状星雲中最大のらせん星雲 NGC7293や,球状星団 M2がある。黄道十二宮の第11座。

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