がも(読み)ガモ

デジタル大辞泉 「がも」の意味・読み・例文・類語

がも[終助]

[終助]上代語》(「もがも」の形で)自己希望を表す。…があればなあ。…でありたい。
み空行く雲にも―高飛ぶ鳥にも―」〈・五三四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がも」の意味・読み・例文・類語

が‐も

  1. 〘 終助詞 〙 ( 願望を表わす終助詞「が」に詠嘆を表わす助詞「も」が付いてできたもの ) 常に助詞「も」を伴って、「もがも」の形で用いられ、願望の意を表わす。下にも更に詠嘆の助詞「な・よ・や」が添加され、「がもな・がもよ・がもや」となることも多い。中古以後はもっぱら「がな」となる。
    1. [初出の実例]「嬢子(をとめ)の い隠る岡を 金鉏(かなすき)五百箇(いほち)も賀母(ガモ)(す)き撥(ば)ぬるもの」(出典古事記(712)下・歌謡)

がもの補助注記

この語の成り立ちに関して、「が」は疑問の係助詞「か」であり、これが上接する助詞「も」によって連濁を起こしたもの、とする説もある。

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