化学辞典 第2版 「ガラクタル酸」の解説
ガラクタル酸
ガラクタルサン
galactaric acid
C6H10O8(210.14).粘液酸,ムチン酸ともいう.アルダル酸の一種.ガラクトース,ガラクトン酸,ラクトース,ガラクタンなどの硝酸酸化により得られる.無色のプリズム状結晶.融点213~214 ℃,分解点225 ℃.光学不活性.冷水に難溶なのでガラクトースの定性,定量に利用される.エタノールに不溶.水とともに煮沸すると可溶性のDL-γ-ラクトンC6H8O7となり,それを還元するとDL-ガラクトン酸を与える.フェーリング液を還元しないが,銀鏡反応を示す.LD50 8000 mg/kg(マウス,経口).[CAS 526-99-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報