改訂新版 世界大百科事典 「ガロ族」の意味・わかりやすい解説 ガロ族 (ガロぞく)Garo インドの現在のメガラヤ州,西アッサムのチベット・ビルマ語派のボド語群に属する言語を話す種族。人口約30万を数える。チベット,ブータンより移動して来たらしい。イネおよびワタを焼畑移動耕作する。土地は共有で,川岸に村をつくり杭上住居に住む。ガロ族はいくつかの支族に分かれ,母系外婚氏族で胞族(フラトリー)をなす。母処婚で女子より求婚し,交叉いとこ婚が行われる。かつては首狩りを盛んに行い,18世紀にはアッサム平野の恐怖の的であった。宗教はアニミズムであり,創造者の観念や,木または石のおそらく男根的な祖先像をもち,霊魂がふたたび肉体に帰るという信仰をもっている。執筆者:大林 太良 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by